AIで仕事の文章を速く書くコツメール・報告書・企画書・議事録の頼み方と例文
AIで文章を速く書くコツは、ゼロから書かずに「材料を箇条書きで渡す → AIに下書きさせる → 直しを頼む → 最後に自分で確かめる」の順に進めることです。
いちばん時間がかかる「最初の下書き」をAIに任せ、人は中身の確認と仕上げに集中します。この記事では、メール・報告書・企画書・議事録など、文章の種類ごとの頼み方と例文を紹介します。
なぜAIで文章が速く書けるのか
仕事の文章で時間がかかるのは、白い画面から「最初の1文」を書き出すところです。生成AIは、材料さえ渡せば数秒で下書きを作れます。人は、出てきた下書きを読んで直すだけなので、ゼロから書くより手が止まりません。
大事なのは「AIに書かせる」ではなく「AIに下書きを作らせて、人が仕上げる」と考えることです。
基本の流れ:4つのステップ
- 材料を箇条書きで渡す:だれに、何を、なぜ伝えるか。日付・数字・名前などの事実は、自分で書きます。
- 下書きを作らせる:長さ・口調・形を決めて頼みます。
- 直しを頼む:「もっと短く」「やわらかく」「結論を先に」など、気になるところを伝えます。
- 最後に自分で確かめる:事実・数字・相手の名前・失礼がないかを確かめてから使います。
文章の種類ごとの頼み方と例文
〔 〕の中を自分の内容に変えて使ってください。
メール(お礼・おわび・お願い・お断り)
〔相手:取引先の担当者〕へのメールを書いてください。 目的:〔打ち合わせのお礼と、見積もりの送付〕 伝えること:・〔10月10日の打ち合わせのお礼〕・〔見積もりを添付した〕・〔質問があれば連絡がほしい〕 条件:ていねいだが、かたすぎない言葉で。本文は200字くらい。件名も付けてください。
お断りのメールのように気をつかう文章は、「角が立たないように」「代わりの案も1つ入れて」などと書き足すと、使いやすい下書きになります。
報告書・日報
次のメモをもとに、上司に出す日報を書いてください。 形:「今日やったこと」「分かったこと・困っていること」「明日やること」の3つの見出しで、それぞれ箇条書き。 【メモ】〔ここに今日のメモ〕【メモここまで】
企画書の骨組み
企画書は、いきなり全文を頼まず、まず骨組み(目次)を作らせます。
〔社内向けの新しい研修〕の企画書の目次を作ってください。 読む人:〔部長〕。知りたいのは〔費用と効果〕。 各見出しに、書くべきことを1行ずつ添えてください。
目次が決まったら、「2章を、次の材料で書いて」と1章ずつ頼むと、ずれが少なくなります。
議事録
次の会議メモを議事録にしてください。 形:日時・参加者・議題ごとの「話し合ったこと」「決まったこと」・宿題(担当者と期限)。 メモにないことは書かないでください。 【メモ】〔ここに会議メモ〕【メモここまで】
会議の録音から文字起こし(音声認識)をして、その文字をAIに渡すと、さらに速くなります。
お知らせ・案内文
〔社内の〕お知らせ文を書いてください。 内容:〔年末の大掃除。12月26日 15時から。各自の机まわりと共用の棚〕 読む人:〔全社員〕。大事なこと(日時・場所・持ち物)が一目で分かるように。
言い換え・要約・敬語のチェック
- 「次の文を、敬語の間違いがないか確かめて、直した文と理由を表にして」
- 「次の文章を、3行に要約して」
- 「次の文を、専門用語を使わずに言い換えて」
もっと速くする4つの工夫
1. 自分の書き方を覚えさせる
自分が書いたメールや文章を2〜3個見せて「この書き方に合わせて」と頼むと、AIっぽさが減り、自分らしい文章になります。
2. よく使う頼み方をテンプレートにする
うまくいった頼み方はテンプレートとして保存しておき、〔 〕の中だけ変えて使います。
3. いつもの前提を設定しておく
「会社の業種」「自分の立場」「よく書く相手」など、毎回同じ前提は、サービスの「カスタム指示」や「プロジェクト」の機能に入れておくと、毎回書かずにすみます(システムプロンプトの考え方)。
4. 話して材料を渡す
材料の箇条書きは、キーボードで打つより、スマホの音声入力で話したほうが速いこともあります。話した文がまとまっていなくても、AIが整えてくれます。
使うときの注意
- 事実は必ず確かめる:AIは、もっともらしい間違い(ハルシネーション)をすることがあります。日付・金額・人名・商品名は、とくに注意します(ファクトチェック)。
- 入力してよい情報か考える:社外秘・個人情報を入れてよいかは、会社のルールと、サービスの設定を確かめます。
- 人の文章をそのまま入れて作り直さない:他人の記事や文章をもとに似た文章を作ると、著作権の問題になることがあります。
- 大事な文章は人が最後に読む:おわび・契約・お金に関わる文章は、送る前に必ず自分で読み直します。
よくある質問
AIが書いた文章をそのまま使っても大丈夫ですか?
そのままは使わず、事実・数字・固有名詞が正しいか、相手に失礼がないかを確かめてから使います。最後の責任は送る人にあります。
AIっぽい文章を自分らしくするには?
自分が過去に書いた文章を2〜3個見せて「この書き方に合わせて」と頼むと、言葉づかいが近づきます。
会社の情報を入れても大丈夫ですか?
会社のルールと、使うサービスの設定によります。入力した内容が学習に使われるかどうかはサービスやプランで違うので、仕事で使う前に確かめましょう。