Excel・スプレッドシートの作業をAIで速くする方法関数・集計・データの整理を頼む例文と、Copilot・Gemini の使い方
Excel やスプレッドシートの作業をAIで速くするコツは、「表の形(列の名前と例の数行)」と「やりたいこと」を伝えて、関数や手順を作らせることです。関数を覚えていなくても、言葉で頼めば式を作ってくれます。
この記事では、よくある作業ごとの頼み方と例文、Excel の中で使える Copilot、スプレッドシートの中で使える Gemini、間違いを防ぐ確かめ方を紹介します。
AIで速くなる表の作業
- 関数・式を作る:「この条件で数えたい」「別の表から値を持ってきたい」を言葉で頼めます。
- データを整える:表記のゆれ(全角と半角、「株式会社」と「(株)」など)をそろえる手順や式を作らせます。
- 集計・分析の案を出す:どんな切り口で集計すると分かりやすいか、ピボットテーブルの組み方などを聞けます。
- 文章にまとめる:集計結果から、報告用の短いまとめ文を作らせます。
頼み方の基本:表の形を伝える
AIは、表の中身が見えないと正しい式を作れません。列の名前(見出し)と、例の数行を伝えるのがコツです。本物のデータが社外秘なら、ダミーの値で見せます。
Excel の表があります。 A列:日付(2026/10/01 の形) B列:担当者 C列:商品名 D列:金額 やりたいこと:担当者ごとに、10月の金額の合計を出したい。 F列に担当者の名前を並べるので、G列に入れる式を教えてください。式の意味も1行で説明してください。
作業ごとの例文
条件に合うものを数える・合計する
B列が「東京」で、かつD列が10,000以上の行の数を数える式を教えてください。
別の表から値を持ってくる
「商品一覧」シートのA列に商品コード、B列に商品名があります。 「売上」シートのC列に商品コードが入っているので、D列に商品名を表示する式を教えてください。見つからないときは空欄にしてください。
表記のゆれをそろえる
会社名の列に「株式会社〇〇」「(株)〇〇」「〇〇株式会社」がまざっています。 「〇〇」の部分だけにそろえる方法を、手作業が少ない順に教えてください。
日付や文字の一部を取り出す
A列の「2026/10/11」の形の日付から、「2026年10月」の形の文字を作る式を教えてください。
エラーの理由を聞く
次の式で「#N/A」と出ます。考えられる理由と直し方を教えてください。 =(ここに式を貼る)
集計結果を文章にする
次の集計表をもとに、上司への報告用に、分かったことを3行でまとめてください。数字は表にあるものだけを使い、推測で足さないでください。 (ここに集計表を貼る)
Excel・スプレッドシートの中で使えるAI
Excel の Copilot(Microsoft)
Microsoft 365 の Copilot を使うと、Excel の画面の中で、AIに表の分析や式の作成を頼めます。2026年10月11日に公式ページで確かめたところ、個人では Microsoft 365 Personal・Family・Premium、会社では Microsoft 365 Copilot Business などのプランで使えます(料金はCopilot の解説にまとめています)。
Google スプレッドシートの Gemini(Google)
Gemini を使うと、スプレッドシートの中でAIに頼めます。2026年10月11日に公式ページで確かめたところ、個人ではドキュメント・スプレッドシートでの機能は Google AI Pro 以上、会社では Google Workspace のプランに含まれています(くわしくはGemini の解説)。
チャットのAIに式を作らせるのでも十分
表の中のAIを使わなくても、ChatGPT・Claude・Gemini のチャットで式を作らせて、それを自分で貼り付ける方法でも、多くの作業は速くなります。
間違いを防ぐ確かめ方
- 答えが分かっている数行で試す:自分で数えられる小さな範囲で、式の結果が合うかを確かめます。
- 式の意味を説明させる:「この式は何をしているか、1つずつ説明して」と聞くと、まちがいに気づきやすくなります。
- 元のデータを残しておく:整える作業は、元の列を消さずに、新しい列やシートで行います。
- まとめ文の数字は表と照らし合わせる:AIは数字をまちがえて書くことがあります(ハルシネーション)。
入力する表に気をつける
お客さんの名前・連絡先、社員の個人情報、社外秘の数字が入った表は、そのままAIに貼らないのが安全です。列の名前とダミーの数行だけを見せて式を作らせれば、本物のデータを入力せずにすみます。くわしくは「AIに入力してはいけない情報」をご覧ください。
よくある質問
関数がまったく分からなくても使えますか?
使えます。「A列の日付から月だけを取り出したい」のように、やりたいことを言葉で伝えれば、AIが式を作ってくれます。式の意味も、聞けば説明してくれます。
表をまるごとAIに貼り付けてもよいですか?
お客さんの名前や連絡先、社外秘の数字が入った表は、そのまま貼らないのが安全です。列の名前と、ダミーの数行だけを見せて式を作らせる方法なら、本物のデータを入力せずにすみます。
AIが作った式は正しいですか?
まちがっていることもあります。答えが分かっている数行で試して、結果が合うかを確かめてから、表全体に広げましょう。