AIで画像を作る方法と著作権の注意点頼み方の例文と、文化庁の考え方にそった気をつけ方
AIで画像を作るときは、「何を・どんな雰囲気で・どんな形で」を具体的に言葉で伝えるのがコツです。仕事で使うときは、できた画像が既存の作品に似ていないか、人の顔や会社のロゴなどを勝手に使っていないかを確かめます。
この記事では、画像を作れる主なサービス、頼み方の例文、文化庁の考え方にそった著作権の注意点を紹介します。
画像を作れる主なサービス
2026年10月11日に各社の公式ページで確かめた内容です。
| サービス | 画像の生成 |
|---|---|
| ChatGPT | 無料版は上限あり、Go 以上で使える |
| Gemini | 画像・動画・音楽の生成ができる(プランで上限が違う) |
| Microsoft Copilot | AIでの画像の生成ができる(有料プランで上限が広がる) |
| Claude | 料金表に画像の生成の項目はない |
このほか、Stable Diffusion のように、自分のパソコンで動かせる画像生成AIもあります。
きれいな画像を作る頼み方
次の5つを入れると、思った画像に近づきます。
- 何を:描くもの(人・物・場所)
- どこで・いつ:背景、季節、時間
- 雰囲気:あたたかい、さわやか、高級感など
- 描き方:写真のように、水彩画、イラスト、図解など
- 形:横長・縦長・正方形、文字を入れるか
春の公園のベンチで、ノートパソコンを使う若い会社員のイラストを作ってください。 雰囲気:明るく、さわやか。描き方:やさしい水彩画風。形:横長。文字は入れないでください。
「申し込みから利用開始までの3ステップ」を説明する図を作ってください。 左から右へ矢印でつなぎ、各ステップに短い見出しを付けてください。色は青と白で、すっきりと。
一度で思いどおりにならなくても、「人物をもう少し大きく」「背景をぼかして」のように直しを頼むと近づきます。
著作権の考え方(文化庁の資料より)
文化庁は、2024年3月15日に「AIと著作権に関する考え方について」をまとめ、2024年7月31日に「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」を公表しています。
AIで作った画像を使うときに、既存の作品の著作権の侵害になるかは、ふつうの作品と同じように、主に次の2つで判断されるとされています。
| 考え方 | 意味 |
|---|---|
| 類似性(似ているか) | 既存の作品の、作者の個性が表れた表現と共通しているか |
| 依拠性(もとにしたか) | 既存の作品をもとにして作ったか |
- 文化庁の資料では、作風や画風、アイデアそのものは、似ているかの判断の対象にならないとされています。
- 一方で、既存の絵を読み込ませて、その表現と共通する画像を作らせた場合は、「もとにした」と考えられるとされています。
- 作った時点だけでなく、その画像を使う時点でも、問題がないかを考える必要があるとされています。
判断は最終的には一つひとつの作品ごとに行われます。くわしくは文化庁の資料(この記事の下の出典)をご覧ください。
仕事で使うときに気をつけること
- 特定の作品やキャラクターに似せない:作品名やキャラクター名を指定して、そっくりな画像を作らせないようにします。
- 他人の画像を読み込ませて作り直さない:他人の写真やイラストをもとに似た画像を作ると、「もとにした」と判断されるおそれがあります。
- 実在の人の顔や声をまねない:実在の人に似せた画像は、本人の権利を傷つけたり、ディープフェイクとして悪用されたりするおそれがあります。
- 会社のロゴや商品名に気をつける:他社のロゴや商品に似たものが入っていないかを確かめます。
- 利用規約を確かめる:作った画像を仕事で使ってよいかは、サービスごとの利用規約で確かめます。
- AIで作ったことを示す:広告やお客さん向けの資料では、AIで作ったことを示すと誤解を防げます。AIで作ったことをデータに残す仕組み(電子透かし)もあります。
使う前のチェックリスト
- □ 既存の作品やキャラクターに、よく似ていないか(画像検索で似たものがないか確かめる)
- □ 実在の人の顔、他社のロゴ・商品が入っていないか
- □ 使うサービスの利用規約で、仕事での利用が認められているか
- □ 会社のルールで、AIで作ったことを示す決まりがないか
よくある質問
AIで作った画像は、仕事で使ってもよいですか?
使えることが多いですが、既存の作品に似ていないか、使うサービスの利用規約で仕事での利用が認められているかを確かめてください。人の顔や他社のロゴが入った画像には、特に注意が必要です。
「〇〇風」の画像を作るのは大丈夫ですか?
文化庁の資料では、作風や画風そのものは、著作権で守られる「表現」ではないとされています。ただし、特定の作品の表現とよく似た画像になると、著作権の侵害になるおそれがあります。
AIで作ったことは書いたほうがよいですか?
法律で一律に決まっているわけではありませんが、広告やお客さん向けの資料では、AIで作ったことを示すと誤解を防げます。会社のルールがあれば、それに従います。