AIへの指示(プロンプト)の書き方の基本仕事で使える7つのコツと、そのまま使える例文
プロンプトの書き方の基本は、「目的・材料・条件・答えの形」の4つを具体的に書くことです。AIは書かれていないことを推測で埋めるため、伝える情報が足りないほど、ずれた答えが返ってきます。
この記事では、仕事ですぐ使える7つのコツと、コピーして使える例文を紹介します。ChatGPT・Claude・Gemini のどれでも使える書き方です。
プロンプトとは
プロンプトとは、生成AIへの指示や質問として入力する文章のことです。AIは、このプロンプトだけを手がかりに答えを作ります。人に仕事を頼むときと同じで、伝え方しだいで結果が大きく変わります。
ほしい答えが返ってこない3つの原因
- 何をしたいかが、あいまい:「いい感じに」「まとめて」だけでは、AIは目的が分かりません。
- 前提や事実が伝わっていない:相手・状況・数字などが書かれていないと、AIはそれらしい内容を推測で作ります。これがハルシネーション(もっともらしい誤り)の原因にもなります。
- 答えの形を決めていない:長さ・口調・箇条書きか文章か、を決めないと、毎回ばらばらの答えになります。
基本の型:4つの要素
迷ったら、次の4つを順に書きます。
| 要素 | 書くこと | 例 |
|---|---|---|
| 目的 | 何のために、何をしてほしいか | 取引先へのおわびのメールを書いてほしい |
| 材料 | 事実・数字・資料・相手のこと | 納期が3日遅れる。理由は部品の入荷待ち。新しい納期は10月20日 |
| 条件 | 口調・してはいけないこと・立場 | ていねいな言葉で。言い訳がましくしない |
| 答えの形 | 長さ・形式・数 | 200字くらい。件名も付ける |
【目的】取引先に、納期が遅れることをおわびするメールを書いてください。 【材料】・納期が3日遅れる ・理由は部品の入荷待ち ・新しい納期は10月20日 【条件】ていねいな言葉で、言い訳がましくならないように。 【答えの形】件名と本文。本文は200字くらい。
仕事で使える7つのコツ
1. 具体的に書く
✕「企画のアイデアを出して」
○「30〜40代の会社員向けに、平日の夜に参加できるオンライン料理教室の企画を5つ。1つずつ、題・内容・おすすめの理由を2行で。」
2. 事実は自分で渡す
日付・金額・人名・商品名などは、AIに考えさせずに自分で書きます。AIは知らないことも、もっともらしく埋めてしまうからです。資料があれば、貼り付けて「この資料だけをもとに答えて」と頼みます。
3. お手本を見せる
答えの形をそろえたいときは、お手本を1〜3個見せます。これをフューショットと呼びます。
次の商品の紹介文を、例と同じ形で書いてください。 例)商品:保温ボトル → 「朝いれたコーヒーが、夕方まで温かいまま。」 商品:折りたたみ傘 →
4. 手順を分けて頼む
大きな仕事は、一度に頼まずに分けます。「まず要点を箇条書きにして」→「よければ、それを文章にして」のように進めると、途中でずれを直せます。複雑な問題では「順を追って考えてから答えて」と頼むと、正確さが上がることがあります(思考の連鎖)。
5. 答えの形を決める
「表にして」「箇条書き3つで」「200字以内で」「小学生にも分かる言葉で」など、形を先に決めると、そのまま使える答えが返ってきます。
6. 資料と指示を分けて書く
長い資料を貼るときは、どこからどこまでが資料かを分かるようにします。「【資料】〜【資料ここまで】」のように区切ると、AIが指示と資料を取り違えにくくなります。
7. 足りない情報を質問させる
何を伝えればよいか分からないときは、最後に「答える前に、足りない情報があれば質問してください」と書きます。AIが確認したいことを聞いてくれるので、ずれが減ります。
そのまま使える例文
〔 〕の中を自分の内容に変えて使ってください。
議事録の要約
次の会議メモを、「決まったこと」「宿題(担当者と期限)」「次回までに考えること」の3つに分けて、箇条書きにしてください。 【メモ】〔ここに会議メモ〕【メモここまで】
文章のチェック
次の文章の、誤字・分かりにくい表現・失礼な言い方を見つけて、直した文と、直した理由を表にしてください。 【文章】〔ここに文章〕【文章ここまで】
アイデア出し
〔商品・サービス〕の売り上げを伸ばす方法を、お金をかけずにできるものに限って10個出してください。1つずつ、すぐにできる最初の一歩も書いてください。
表の作成
次の情報を、〔項目1〕〔項目2〕〔項目3〕の列がある表にまとめてください。分からないところは空欄にして、推測で埋めないでください。 〔ここに情報〕
各社の公式ガイドも同じ考え方
AIを作っている会社も、プロンプトの書き方のガイドを公開しています。たとえば Google は、Gemini への頼み方として「ペルソナ(役割)・タスク(してほしいこと)・背景情報・形式」の4つを入れるよう勧めています。Anthropic(Claude の会社)のガイドも、はっきり具体的に書くこと、理由を添えること、例を見せること、資料と指示を区切ることなどを挙げています。くわしくは、この記事の下の出典から読めます。
うまくいかないときの直し方
- 違うところを具体的に伝える:「もっと短く」より「100字以内に」「敬語をやわらかく」のように直してもらいます。
- よかったところを伝える:「2番目の案の方向で、あと3つ」のように、よい方向を教えると早く近づきます。
- 新しい会話でやり直す:やり取りが長くなると、AIが前の話に引きずられることがあります。足りなかった情報を最初のプロンプトに入れて、新しい会話で頼み直します。
- よく使う指示は保存する:うまくいったプロンプトはテンプレートとして残しておくと、次から速くなります。
使うときの注意
- 答えは必ず確かめる:数字・日付・人名・法律などは、公式の情報で確かめてから使います。
- 入力してよい情報か考える:社外秘や個人情報を入れてよいかは、会社のルールと、使うサービスの設定を確かめます。
よくある質問
プロンプトは長いほうがよいですか?
長さより、必要な情報がそろっているかが大切です。目的・材料・条件・答えの形がそろっていれば、短くてもかまいません。
ChatGPT と Claude と Gemini で書き方を変える必要はありますか?
基本の書き方は同じです。どのAIも、具体的で、必要な事実がそろった指示ほど正確に答えます。
AIの答えがいまいちなときは、どうすればよいですか?
どこが違うかを具体的に伝えて直してもらうのが早いです。話がこじれたら、新しい会話で、足りなかった情報を最初から入れて頼み直します。